無音室

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シン(皆聴こえないんじゃ…) 僕はきずいてしまった…僕だけじゃなく、皆の耳が聴こえなくなってることにねっ!! …えっ?もう皆きずいてるって?僕だけ? シン(どうしよう…困った困った…) こんなに冷静なのは僕だけですか? 向こうの方の女の人は……多分、叫んでる。 声が聴こえないってことは… 何言ってもバレないかな? シン(そこのアフロォ!頭に鳥の巣乗ってるぞぉ!ウヒヒヒヒッ!!) (・・・) シン(やっぱり?!やっぱり聴こえない?ウヒャヒャヒャヒャ!!) この人ほんと昔から天然なんです勘弁してね。 シン(ふぅー…んっ?何だありゃ) 部屋の真ん中に紙切れが落ちてるのにきずいた。 僕がそれをひろいあげたら皆がいっせいに集まってきた。 その紙にはこう書かれていた… 【生き残りゲームスタート】 シン(えっ…) 何この展開!聞いてないよ!(聴こえないだけに) 皆が……多分ざわつき始めた。 音が聴こえないって不便だな…。 僕はジェスチャーで、皆落ち着いてポーズをとった。 (・・・) シン(これも無視なの?!聴こえないどうこうの問題じゃないよね!?)
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