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キーンコーン
カーンコーン
6時間目の授業が終わり、帰りのH・Rが始まった。
「では今日はここまで!!部活のない者は早く帰れよ。」
そう織田先が言ってみんな帰り始めた。
「棗!!行くぞ!!!」
「あ、ちょっと待ってよ~!!」
私と健ちゃんは織田先が教室を出るより早くグラウンドへ向かって走っていった。
「フッ…騒がしい奴ら。」
と敦は呟いた。
「さぁ~て!!私も行かなきゃ!!敦君は帰るの??」
「ん~…。まぁブラブラしてから帰るよ。」
「そっか。じゃまた明日ね☆」
と手を振って綾香も部活へと急いだ。
「ハァハァ…。」
「セー…フ。」
その頃私と健ちゃんはちょうどグラウンドに着いた。
「って、まだ誰もいないじゃん💧」
私がグラウンドを見渡しても野球部らしき人はまだ誰一人として来ていなかった。
「まぁ、あんだけ走ったんだしな。それに誰か来る前に来たかったし。」
そう言いながら健ちゃんはホームベースの方へ歩いて行った。
「??健ちゃ…。」
私が話かけようとしたが、あまりにも健ちゃんが真剣な顔をしてグラウンドに一礼したので言葉を飲み込んでしまった。
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