ガラスの箱～1学期～

部活

1年生は全員で15人くらいいた。
みんな横1列に並んだので私達も急いでならんだ。

｢本田です!!ポジションはセンターです。よろしくお願いします!!｣

と、1人ずつ自己紹介が始まった。

｢加藤です!!ポジションはショートです。よろしくお願いします!!｣

と健ちゃんがペコッとお辞儀をして挨拶を終えた。

｢高橋 棗です。えっと、マネージャー希望できました。よろしくお願いします。｣

と、最後に私が挨拶すると先輩達がものすごく珍しいものを見るように私をみてきた。

｢えっ…私何かした…??｣

そう健ちゃんに助けを求めようとすると、

｢やった～!!!新しいマネきたぞ!!｣
｢部活が楽しくなりそうだな!!｣
｢てかこの子けっこー可愛くね??｣

などと先輩達が騒ぎ出した。
私がどうすればいいかうろたえていると、

パンっ パンっ

｢コラ!お前ら静かにしろ!!棗ちゃんが困ってんだろ??｣

と、東先輩が手を叩いて止めてくれた。

｢じゃそろそろ練習開始だ!!高1は軽くアップ。それ以外はキャッチボールから始めろ!!｣
｢｢｢｢｢｢はい!!!｣｣｣｣｣｣

そう言って練習が始まった。

｢棗ちゃん。さっきはゴメンなιあいつら新しいマネが来てすっげぇ嬉しいだけだから。｣

と東先輩がニコッと笑った。