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東先輩の笑顔を見てると何だか心が温かくなるような気がした。
「そういえば棗ちゃんはなんで野球部に入ったの??」
東先輩が覗き込んで来るように言った。
「いや、別に全然嬉しいんだけどさ。うちの学校、テニス部とかチア部とかけっこー盛んだからさ。女子は大抵そっちに行くんだよなぁ。」
そう言って先輩は ははっ。と笑った。
「私は小さい頃から野球が大好きだったんです。それに私夢があるんです。」
私は思ったことを正直に言った。だって野球は本当に大好きだから……。
「夢??」
「はい、私の夢は…」
「くぉら~!!亮介~!!」
私が口を開くと突然の叫び声によってかき消されてしまった。
「やっべ!!杏奈だ!!💦」
「杏奈…??」
東先輩がそう言って慌て始めたのを見て私は不思議に思った。
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