疑惑、そして追跡

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「奥の席に…優君がいたの!!」 綾香はビックリでしょ!?という風に言った。 「いや、別に優がスイクリってのにいてもおかしくないんじゃね??」 「でも学校休んでるんだからそこにいるのはたしかにちょっとおかしいかも…。」 「でしょ!!な~んか怪しいのよね~…。」 「たしかに。今日も何かそわそわしてたり、ぼーっとしたりしてたし。」 「何かあったのかな??」 と、私と綾香と健ちゃんが優君について話していると、今まで黙っていた敦が口を開いた。 「本人に聞きゃすぐわかんじゃねぇの??」 ……… …… … 「「「はああぁ~…」」」 「え?な、何だよ、そのため息は!!」 敦のあまりのマヌケさに私たちはため息をついた。 「聞けないからこうやって話てんでしょ??」 「んなこと優本人に『昨日スイクリでなにしてたの??』なんて聞けるかよ。」 「優君絶対オロオロして黙っちゃいそうだし…。」 「まぁ…そうだな。」 みんなで敦を納得させ、また話合いを始めた。 「じゃさ、今日みんなで優を追跡してみない??」 と、健ちゃんが突然言い出した。 「「「追跡~!?」」」 「そう、追跡。」 健ちゃんがあまりに突飛なことを真顔で言うのでみんな開いた口が塞がらない。
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