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「じゃーなー。」
「また明日ね-!」
「今日カラオケいかない??」
「バイバーイ!」
H・Rも終わり、下校する生徒たちで教室はザワついていた。
「あれ?優君どうしたの?そんなに慌てて。」
ふと私が後ろを見ると優君が誰が見ても焦ってます!って感じで帰り支度をしていた。
「あ、うん。ちょっと急用が……よし!じゃ、またみんな明日ね!」
と言って優君はバタバタと走って行ってしまった。
「ふむ、これは怪しさ倍増ですな…」
「うぉっ!?」
あっという間に去ってしまった優君を見てしばし呆然としていたら、健ちゃん真後ろに来てるのに気づかなかった。
「うぉってお前…」
「び、ビックリしたの!!別にいいでしょ!!」
敦が呆れたように、しかもちょっと哀れみの眼差しを向けられてムカついた。
「ま-たしかに今のは確実に何かあったわね。」
「だろ?…あ!!」
健ちゃんがいきなり声を張り上げたのでまたビックリしてしまった。
大丈夫か、私の心臓…笑
「ど、どうしたの??」
「優追跡するんなら、見失ったらヤバくね!?」
「「………っ!」」
健ちゃんの言葉に私と綾香もハッとした。
「はぁ…お前らバカ…」
「んなこと言ってる場合じゃねぇって!行くぞ!」
「ちょ、待ってよー!」
「敦も早く!!」
「はぁ……」
そうして私たちの
《優君を追跡して秘密を探っちゃうゾ☆計画》
はスタートした。
あ、これ綾香がつけたんだよ。
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