はじまり

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こいつは…そんなに自分の名前が好きなのか??(違う!!) 「なんなのよまったく。あんただって私のコト呼び捨てにしたんだから私もそうするからね!!敦!!」 私は仕返しのつもりで言ったのだが、 「上等。ニヤリ」 と余裕の笑みで返されてしまった。 「高橋!原田!いい加減にしろ!!夫婦漫才ならよそでやってくれ。」 クラス中が爆笑した。 「夫婦!?ちょっと先生!!」 「冗談キツいっすよ。織田先。」 そして敦のこの一言で織田原先生はみんなに 織田先と呼ばれるようになった。 「じゃ、次は委員会決めるぞ。まずは委員長やりたい奴いるか~??」 私は流石に自分から名乗り出る人はいないだろうと思っていたら、 「僕やります!!」 私の反対の隣の席の子がスッと手を挙げた。 「おぉ!!やってくれるか。お前は…清水か。頼むな。じゃこの先の委員会決めも任せたぞ!!」 と織田先は清水君を教卓に呼び寄せた。 「えっと、この1年委員長をやらせていただく 清水 優です。よろしく」 ペコッと頭を下げる清水君が何か少しかわいく思えた。 みんながパチパチと拍手をすると少し照れくさそうにしていた。 「じゃさっそく委員会を決めたいと思います。」 清水君はすごく手際よく決めていった。
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