友からの手紙

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ベッドの上で、ラドはボーっと考え事をしていた。 (あいつは誰から見ても救いようのない歴としたロリコンだ……。どうせ急用ったって、貧乳はステータスだ、希少価値だとか、町で可愛い幼女を見つけたとか言うだけに決まってやがる……決まってやがる……) 「…………って、んなわけないか。どうせ剣の鍛練に付き合えとかそんなとこだろ……。ったく、仕方ねぇな!」 ラドは勢いよくベッドから立ち上がった。 タンスの所で茶髪の長いボサボサの髪の毛を後ろで一本に細く結えると、それからリビングに向かおうとした。が、 「あ、これ忘れるとこだった。忘れるとおじさんがうるさいからな」 彼はテーブルの上にあった《レザー製のグローブ》を装着した。 分厚い革で皮膚を保護する事を目的としたグローブである。 「おじさん、やっぱちょっと行ってくるわ」 リビングでラドが言う。 「む、くれぐれも気を付けるんだぞ」 「うん、行ってきます!」 そうして、ラドは村を駆け出して行くのであった。
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