友からの手紙

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二人は町の裏に広がる森の入り口にいた。 その森は思い切り手を伸ばさなければとどかなそうな高い鉄格子で囲まれていて、町からは見るからに隔離されている。 そして、その鍵のついた門には大きく【夜間の立ち入り禁止】と記された看板が縛り付けてあった。 【城下に行く方は、町長の元で受付を済ませて下さい】とも書いてある。 町の方からも、森の脇を通れば城下には行けるようになっているのだ。 「おいおい、立ち入り禁止だってよ。どうする?」 「ん、まぁ上を乗り越えれば問題ない」 困っているラドに対し、エニケスは冷静に答える。
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