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――更に二人は奥に進む。
進むに連れその音は大きくなり、数も多く聞こえるようになってきた。
まるで、蜂の大群でも飛んでいるかのようだ。
「これは、魔物――だよな……」
「ああ、しかもかなりの大群だろうな」
「もういい加減に引き返そうぜ……怖いぜ……」
「いや、どんな奴か拝見しなくてはいけないだろ」
エニケスは別にふざけた様子もなく言った。
「……はぁ、こうなったらとことんついていってやるよ……」
二人は魔物の正体を確めるべく、更に奥へと足を進めるのだった――
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