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昔語り
ここは、まだ科学もあまり進歩していない世界。
その代わり、魔法が他に比べて長けている世界。
――はるか昔、この世界では戦争が盛んでした。
自分の土地を手に入れようと、様々な人間が策を練り、そして戦いに勝利する。
――ですが、それでも戦争が終わることはありません。
人間のあしき欲望が、支配者という地位を欲するからです。
ある日、対立していた国々の中の1つ――『アルファザード』の王が、とんでもない怪物共を従え、襲ってくる敵国を次々と滅ぼしていきました。
強大な力を手に入れたその国は、いつしか他国に恐れられるようになり、
それからというものは山々に囲まれ孤立したアルファザードを襲う国は無く、またアルファザードの王自身もあまり争いを好まなかったため、他国に干渉されない――平和な1つの王国として栄えていきました。
ですが、そんなアルファザードに悪夢のような出来事が降りかかります。
このお話は、皆がその事を忘れた頃――そう、それから三百年ほど後に起こった出来事のお話です。
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