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空っぽのバケツと一緒に放り出されたんだ。
何をすれば良いのかも分からずに
ただ、立ち尽くした。
寂しくて寂しくて、
降り出した雨に、
ただ、打たれたんだ。
独りぼっちで切なくて、
バケツに雨と、
僕の涙が溜まっていた。
悲しくて、寂しくて、切なくて。
溜まった雨水と涙を、
ただ眺めたんだ。
何時しか
涙は枯れて、
雨は晴れて、
目一杯のバケツの中身が何なのか
分からなくなったんだ。
そして本当に、
考えることもなくなって、
する事もなくなって、
得体の知れないバケツの中身を
こぼさず守ることが、
使命みたいに思えた。
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