愛しみ

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何時も傍に在るのが、君だと思ってた。 傍らで語る愛は、二人の物だと思っていたんだ。 何も言わなくても伝わっていたよ。 君にも伝わっていたよね? 確かにそこに、愛はあったのに 当たり前すぎて言葉にもならなかった。 最後にした「じゃあね」は 「ばいばい」じゃなく 「またね」だった筈なのに 僕らが 子供過ぎたみたいだね。 君の面影を振り解こうと、いろんな人と付き合ったんだ。 そのどれもが『人間』で。 君ではない、『人間』だった。 触れる度、繋がる度、君と違う体温に 触れる度、繋がる度、指先から凍っていく。 忘れてもいいかな。 僕はどうやら、立ち止まったままじゃいけないみたいだ。 君を好きなままだと、後ろばかりを振り返ってしまうから。 だから忘れても、いいかな。
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