愛しみ

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最後にする「じゃあね」が 君との約束から 「さよなら」の合図になる 僕だけ 子供染みていたんだね。 君の面影を振り解こうと、いろんな人と付き合ったんだ。 そのどれもが『人間』で。 君ではない、『人間』だった。 触れる度、繋がる度、君と違う体温に 触れる度、繋がる度、胸の内から溢れてく。 叫んでもいいかな。 僕はどうやら、立ち止まっていたみたいなんだ。 君を好きなままで、失うことを恐れてたんだよ。 だから忘れても、思い出す。 僕たちは自分の時間を止めることは出来ないんだ。 だけど僕の中の『君』の時間は止まったままだ。 歯車を動かす鍵は、永遠に君の手の内。 僕の心には鍵穴が空いたまま塞がらないんだ。 始まれ無かった僕らの時間は、終われない。 好きでも、嫌いでもなく。 ただ君が愛しい。
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