寄生虫

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琉菜「…どうせ琉菜なんて…。」 これを口癖に、亮太に当たり散らし、自尊心を剥き出しにした。 セックスなんて…もっての他。 口でされるのが好きな亮太にとって、私は苦痛だろう。 あの事件以来…私は男の勃起部分を見ると吐いてしまう。 それまで感情を剥き出しでなぶり合っていた亮太とのセックスは、今にも割れそうなヒビ割れたガラスを扱うように、恐る恐るの確かめ合いとなっていた。
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