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骸と薔薇
貴方は何も云わずに
逝ってしまった
知らされた時には
貴方は
灰になった後だった
幾月前
今では
-楽しかった思い出-
に過ぎないが
私と貴方は
笑い合ってた
1年後には
ずっと二人で一緒に居よう
と言ってくれた
嬉しかった
なのに・・・
骸と化した貴方に
朱い薔薇を捧げます
鮮血の如く
真っ赤な薔薇を
貴方が旅立って幾月経って
私は表情亡き顔になりました
毎日が怖くなりました
貴方無しでは・・・
生きていけないのです
月明かりが眩しい夜
手には鋭利なナイフ
私はソレを強く握りしめ
己の心臓(ココロ)を
貫いたのでした
骸と化した貴方に
朱い薔薇を捧げます
鮮血の如く
真っ赤な薔薇を
骸と化した貴方に
赤い薔薇を捧げます
血で染められた
私を・・・
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