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「…貴治様。
先程も、申し上げましたが貴方は、明日…いえ、本日、
12月12日
AM:11:59:59
でお亡くなりになられる予定です。
それを、お伝えに参りました。」
人の命など儚く脆いものだ。
「…はは、なに言ってんだ。わけわかんねえよ。」
苦笑いで返すしか法が見つからない。
どう考えても、頭のおかしい人でしかない。
俺が死ぬ??
そんなわけない。
ぴんぴんしている。
健康状態だってなにひとつとして異常はない。
沈黙という白紙の五線譜に音符を画いたのは、
「半日。
貴方には、それだけの余裕しか与えられていません。」
低い声。
2オクターブ下。
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