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「ありがとうございました~」
12月24日の静かな夜に俺の声は響いた。
こんな日だ。みんなバイトを代わってくれと頼むので今日は俺と先輩の2人だけ。
「こんなめでたい日にバイトなんて、お前も物好きだよな。」
「じゃあ先輩も結構な物好きっすね。」
「うるせー。みんな彼女彼女…なぁ、俺らは負け組じゃないよな…」
「でも先輩、俺は先輩とは違いますから!」
だが先輩はわかりきったような顔をして俺の肩を叩いた。
「強がるなよ。こんな日に彼女持ちがバイトするわけないんだ。」
確かに今俺に彼女はいない…でもこんな時までバイトをする理由は別にあった。
「まじで暇だ…そうだ、話変わるけどさ。お前、クリスマスばあさんの都市伝説知ってるか?」
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