2008年12月24日

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  「なんすか、それ?」 先輩の話に対して興味はなかったが、一応先輩だし…聞いてみるか。 「えっとな、クリスマスイヴの夜に純粋な心を持ってる奴の前にだけ現れるっていう老婆の話なんだけどさ…その老婆に会ったって奴はその後出世したり結婚したり、成功するらしいんだ。」 「へぇ~」 正直どうでもいい。取りあえず適当に返事をしておいた。 「だから、こんな日にも真面目に働いてる俺のような奴の前にはきっとさ…」 「いや…それはないんじゃ…」 まず真面目に働いてる人がこんな話を後輩に熱く語るわけがない。 「そういう事言ってるとお前は会えないぞ。」 「てか都市伝説なんじゃ…」 「…夢ぐらい持とうよ」   
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