第1章

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2  作品が売れない、人の興味をひかないというのはとても悔しい。個展を開くたびに、私は嫌な気分になった。 「兄ちゃん、貸画廊の期日は今日の午後五時までやし、そろそろそのゴミ片付けたらどないや?」  貸画廊の店主の嫌みな言葉も、私を嫌な気分にさせる。      
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