光の眼

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光の眼

無であるものが 交わることのない 幾度の繰り返しを経て 数えることのできない 正と負の 光を放つ   滲む情景に 紅々とした眼は 青い空を見   軋む衝撃に 蒼々とした心は 赤き執着を見た   白光に包まれることも 暗黒に身を閉ざすことも ここにある今が 乱れる色に染まっていようと それが想造の兆しであるなら 世界を蔓延るこの 言い難き光は   情念か 抱擁か   苦念か 憎悪か
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