狼は月に憧れる
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狼は、湖に映る月に手を伸ばす。 湖に映る月に狼の手が触れた。 「やっと届いた…」 狼は泣いた。 ずっと泣いていた。 嬉しくて泣いていた。 そして、月が消えるまで ずっと眺め続けていた… 狼のお気に入りの場所は その日から二つになった。
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