闇に潜む影

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森の中、辺りは暗く夜風が吹いている。 「ゼン、気付いてますか?」 「あぁ、囲まれたね。10人位かな?」 「一人あたり5人ってとこですね。」 ゼンは背中のブロードソードを構える。 付き人もレイピアを構えた。 次第に取り囲んでいた輪を小さくしていく敵。 ザザッ! 何かが目の前を横切る。それと同時に右から殺気が! ガキッ! 敵の一撃を受け止め、流れに乗るように斬りつける。 「ぐぁ!」 ドサッ! 倒れ込む敵。 「まず1人!」 キンッ!キンッ! 後ろの方ではレイピアの男が敵と斬り結んでいる。 「向こうは大丈夫そうだな。」 前に向き直り構える。 敵は全身黒のローブ姿で、サーベルを構えている。この森の中では動きずらそうだがそうは感じさせない。 敵の力量がまあまああるという事だ。 と、頭の中で考えながらゼンは走り出す。 「まぁ、俺よりは弱いだろうけどね!」 敵も走り出しサーベルを振りかぶる。 ゼンは踏み込み大地を蹴る。 手前にいた敵を飛び越え後ろの奴に斬りかかる。 ザンッ! 振り向きざまにブロードソードを横に薙ぎる。 ズザッ! 敵はその場に倒れていた。
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