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山下が利にかなった作戦を言った。
「中谷、君が操舵をするのだ。君が作戦を選択してくれ」
「えー。私がですか荷が重たいな。そうですね海底は動きにくかったので艦長の作戦を選択します」
「よし作戦開始」
野村が、
「敵艦隊まで距離１０キロ。海中がクリアーになります」
「魚雷着水音確認。数多数。まだ当艦を補足していない」
「作戦開始！」
山下が、怒鳴る。
「全速力！」
中谷が応える。
流星号は艦主から大量の海水を取り入れ、艦尾から吐き出し、速力を５１ノットまで上げた。
野村が、
「敵魚雷、当艦補足。まっすぐ向かってくる。距離２０００メートル。ホーミング魚雷。速力５０ノット。数１８本」
中谷が
「よーし。１８対１でレースだ。しっかりついてこいよ」
中谷はハンドルを押して急速潜航した。
魚雷群もその動きをキャッチし、少し遅れて急速潜航してきた。
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