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「了解!」
ソナー長が、
「艦長、魚雷です!4時の方向から、魚雷がきます!距離800メートル」
ソナー長が大声でいった。
陳司令が、
「1歩遅れたか!その針路に対潜ミサイルを打ち込め、デコイ発射!」
副長が、マイクを握り、
「デコイ発射!対潜ミサイル発射!」
バン、バン…と多数の対潜ミサイルとデコイが空母から発射される。
ドゴーン!
空母右舷の海域に真っ白い無数の水飛沫が30メートルほど上がった。空母も衝撃波で巨体が大きく揺れた。
流星号が放った5番魚雷がデコイに誘爆したのだ。
機関室から、
「破損部からまた浸水!航行は可能」
陳司令が、
「今度は空母の左舷からくるぞ!左舷海域に対潜ミサイルをすべて撃てー!」
陳司令が副長に怒鳴った。
その命令は各艦にも伝わり、無数の対潜ミサイルがあらゆる深度で爆発するようにセットされ。全ての艦から空に白い煙の糸を引いて対潜ミサイルが撃たれ、放物線を描いて海中へと消えた。
陳司令が、
「副長!すぐに、潜水艦に連絡、敵艦に体当たりしてでも撃沈しろと命令しろー!」
「了解!」
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