ROUND1~日常~

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 カチッ、カチッ、カチッ・・・ 先生は普通に大きな声で授業してるし、隣の机に座ってる女の子グループは授業もそこそこに耳障りな声でしゃべってる。 なのにあたしには時計の音がやけに大きく聞こえる。原因は自分でもわかってる。 授業終了まであと20分・・・・17分・・・16分・・・ 「ハイ、今日はこれまで。今日したところは・・・」 先生ありがとう!今日は終わるの早いね。これならいけそう! 心の中でお礼を言って、先生の話が終わるか終わらないかのギリギリに席を立った。19歳にもなってこんな落ち着きのない小学生みたいなことするのもちょっと恥ずかしいが、気にしてられない。 急ぐ原因はみんな知ってるから「がんばれ~」なんて、さもおもしろそうに言ってくる。先生までだ。 くそ~、人の気も知らないで。。。ってそんなこと考えてる場合じゃない!急げ! あぁ、エレベーターなんか待ってらんない!階段だ! あたしは5階から1階までを一気にかけ下りる。疲れたなんか言ってらんない。このまま家まで直行だぁ。
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