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再び顔を見合わす3人。
3人共にお互いを指で差しあっている。いわゆる、責任転換である。
(舘)『あ~、もう逃げられたじゃない。ウッディが大きな声出すから。』
(内山)『先輩、何でも人のせいにするのは悪い癖ですよ。』
このごに及んでもいつもの口論が繰り広げられている。
竜田がシビレを切らし、二人に冷たい目線を向ける。
(竜田)『追い掛けなくて良いんですか…?』
その言葉で冷静になる二人。
次の瞬間に舘が叫ぶ。
(舘)『こら、逃げるな。待て~!』
(内山)『待てと言われて待つ奴がいます?いないでしょ。』
内山を睨む舘。
(舘)『ウッディ、ほら行くぞ。』
そう言うと、内山の頭を叩き被疑者の逃走した方向に走り去る舘。
(内山)『痛え~!』
そう言いながらも、舘の後を追おうとするが、竜田の前に立ち、何故か竜田の頭を叩く内山。
(内山)『先輩から回って来たから。』
そう言うと舘を追おう内山、意味不明である。
竜田は落ちた警察帽を拾い上げ、汚れを叩きながら。
(竜田)『大人になりきれてない子供が二人もいちゃね…』
そう言うと、舘達が消えた方を見ながら微笑み、野次馬の整理に戻った。
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