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勢いよく現場を後にした二人だったが、その勢いも野次馬の波には……!
(舘)『ごめん、ちょっと通して。こら~!押すな、痛いでしょ』
内山は舘の後ろに隠れながら上手く野次馬を回避していた。
(舘)『ウッディ、ずるいぞ。俺を盾にすんなよ。』
笑いながら内山は答える。
(内山)『先輩、役に立ちますね。』
口論になりそうな展開だが、舘は意外に冷静だった。
それもそのはず、被疑者との距離がみるみる離れていたからだ。ごったがえす野次馬に舘が。
(舘)『もう、そんなに押すと警察に怒られるから。……ん?俺警察だ。』
(内山)『今頃ですか?』
二人は叫びながら、野次馬の列をかいくぐって行く。
(舘&内山)『警察だ!道をあけて、』
今迄の状況が嘘の様に野次馬の列に1本の道が出来る。
(内山)『警察のブランドって効果ありますね。』
変に関心している内山。
(舘)『関心してる場合か、ウッディ行くぞ。』
そそくさと現場を後にする二人。
被疑者との距離約200m。
(舘)『こら、待て!』
被疑者に向かい叫ぶ舘。
(内山)『署に連絡したが良いっすかね?』
マイペースな内山。
(舘)『いいよ、俺が連絡する。』
携帯を取り出す舘。
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