〓所轄〓

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(舘)『俺は大丈夫だよ。あ!ヤバい。』 この最中にも逃走する、被疑者。 (舘)『ごめん、ちょっと先急いでるんだ!何かあったらここにいるから。』 名刺を渡し走り去る、舘。 渡された名刺を見ている。 (?)『杉並北署の刑事?』 午前6時45分。 一方その頃内山は。 明かりの消えかけた街灯の下に立っている。 (内山)『先輩遅いな!大丈夫かな?』 舘の事が気になるのか、ようやく重い足を上げ、歩き始める。 そこにうつ向いた舘が、ゆっくり歩いて来た。 舘に気付いたのか内山は舘の元に走り寄る。 (内山)『先輩!遅かったですね。』 (舘)『……。ごめん、逃げられちゃった。』 しばし、沈黙する二人。 (内山)『何やってんすか?知りませんからね、始末書ですよ。』 (舘)『はぁ~!そうだよね、ちょっと色々あってさ。』 (内山)『僕は、知りませんからね。』 (舘)『何だよ、そんな言い方しなくていいだろ。』 (内山)『結局、もう朝だし。』 (舘)『署に戻ろうか!』 (内山)『そうしますか。タクシー代は先輩が出して下さいね。』 タクシーに乗り、署に向かう舘と内山。
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