〓現場に正義を。〓もう一つの踊る大捜査線

〓所轄〓

何故なら、本来警察官は令状なしに(身体捜検)が出来ないルールがあり、まして職務質問と言えども、相手の体には触れてはいけない決まりがあるからだ。
しかし、舘は引かない。

(舘)『これ、なんです？』

(男)『何でもないです！子供の玩具ですよ。』

(舘)『あら、子供さんいるんですか？』

舘は驚いた表情をつくり更に問いかける。

(舘)『今の子供の玩具って高いでしょ？俺玩具好きなんすよね、見せてくださいよ。』

(男)『たいしたもんじゃないですから、遠慮しときますよ。』

舘は何故か話の話題を変える。

(舘)『実はね、さっき近くで傷害事件あって、サラリーマンが殴られちゃって、でもね、その殴られた方がそのままいなくなっちゃって、あなたじゃないですよね？』

(男)『違いますよ。』

(舘)『そうですか！打撲は後になって響いて来ますからね。ところで今日は寒いっすね、ちょっと交番でお茶でもどうです？』

(男)『けっこうです。遅くなりますから』

(舘)『いいじゃないですか！お茶だけっすよ、それにタクシーは表に出ないと』

(男)『……』

(舘)『ね、行きましょう！内山君行くよ。』

そういって、二人で男を挟み込み近くの交番に連れて来てしまった。