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「むっ、うう゛!かまいおいっふぁまひばっふぁんば(あっ、やべ!課題置きっ放しだったんだ)」
履きかけた靴を急いで脱ぎ、今日提出の課題を取りに戻る。
そして机に置かれていたプリントをカバンにさっさとねじ込む。
丁度、しまい終えて顔をあげようとした時だった。
『…明日だな……』
(……ん?)
不意に部屋の中から声がした。
驚いた俺は辺りを見渡す。
だが、誰もいない。
いるのは俺と…猫だけだ。
俺はじっと、猫を見つめる。
猫はというと、相変わらずベッドで丸くなっている。
気持ち良さそうに尻尾で布団をぱたぱた叩いている。
あり得ない考えを頭に浮かべていた俺は、そんな猫の姿を見て現実にかえり、ため息をつく。
「はぁ……はは、まさかな……」
空耳だったのだろうか……。
『悠くーん!まぁだぁ?』
窓の外から砂耶の催促の声が聞こえる。
あまり待たすのも砂耶に悪い。
俺はさっさと部屋を出て半分残ってるパンを口の中に押し込んだ。
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