混乱

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将文「さぁ、話してもらうぜ。」 将文達は何も無くなった教室で筋肉質の男を見る。 男は仕方なさそうに話しだした。 筋肉質の男「ふぅー、仕方ない。俺の知ってる限りの事を話そう… まず名前だ… 正式名は急性感冒症ペインまたはインフルエンザタイプーPというんだ。通称ペイン。 発生源は中国で鳥インフルエンザが特異変化したものらしい。 その性質は詳しくはわからないが、体の細胞を汚染し発熱させ、細胞の機能を停止させる。 その後、体に残ったウイルスは機能の停止した細胞を満たし体の動きを制御しだす。 この時、感染者は確実に死亡するんだ。 そしてさらににウイルスは細胞に働きかけ特異変化を促すらしい。 初めて被害が確認された中国の村では全員が感染した。 初期症状は風邪に似ていて、その感染力はとてつもない。その事が感染の拡大を招いた… といっても予防する手段が見つかっていないのだから食い止める事は出来なかっただろうと思うが… その後、そのウイルスは村全体へと拡大し数時間後に村人全員が死亡した… はずだった… さっき説明したが死亡した人の体をウイルスが満たすと体の動きを制御しだすんだ… そして死亡した人が起き上がり人を襲うようになった。この時、初めて中国政府は普通の感染症でないと認識したんだ。 そして、このウイルスの拡大を怖れた中国政府はその村を焼き尽くしたらしい。 しかし、このウイルスは人だけでなく動物にも感染したんだ。 動物にも感染するとなると中国政府としても被害を食い止める手のうち用が無かった。そこで日本政府に協力を要請してきたんだ。 その内容は謎のウイルスの解毒剤を作るというものだった。 そこで解毒剤を作る研究用として一匹のネズミを日本に運び込んだ。そのネズミは厳重に管理され福岡からヘリで東京に向かっていた。 その時、ある事が起こった… それは… 原因不明の事故でヘリが墜落したんだ… そう、河島市で… 地元警察と自衛隊などの協力でヘリの機体は見つかったんだが… ネズミとパイロットの姿が見えなかったんだ… 付近を捜索したが手掛かりは得られず、河島市を警戒地区に指定するか話しあわれている最中に被害が出た…。」
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