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最近、朝方はかなり冷え込み、起きるのが辛い。
だから俺は寝坊し学校に遅刻してしまう。
AM6:30にいつも起きようと目覚ましをかけているが実際起きるのはAM7:30。
間違いなく遅刻だ。
両親は共働きで朝早くに家を出てしまうので起こしにくる者もいない。
これも寝坊の原因の1つだ。
しかし、今日は違った…
母「将文<マサフミ>起きなさい!!!」
珍しく母さんが俺を起こしに来た。
将文「なぁ~んだよ…もうッ!」
毛布にくるまりながら母さんに言った。
母「ちょっと起きて!リビングに来てちょうだい!」
母さんは俺の毛布を取り上げ俺にリビングに来るように言うと部屋を出ていった。
AM5:59。
まもなく6時になろうとしている。
部屋の窓から見える外はまだ薄暗い。
俺は寝ぼけ眼のまま一階のリビングに降りた。
中央に大きなテーブルがありそれを囲むように白衣に着替えた父さんと妹が座りテレビのニュースを不安そうな顔をしながら見ていた。
父さんは日本帝国医科大学で細菌の研究をしている。詳しい事は化学や生物といった理系科目が苦手な自分には理解できないが、細菌による感染症の薬などを作っているらしい。
父「起きてきたか将文。こっちに来てちょっとテレビ見てみろ。」
父さんは俺にそう促した。
俺は何故そんなに父さんと母さんが俺にテレビを見せたがるのかよく分からなかった。
でも、テレビを見てその理由がすぐに分かった。
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