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と同時に
「キャーッ!!!!!」
悲鳴が後ろの方から聞こえ銃を構えた男達もそっち気を取られ母さんはそのうちに校舎に逃げこんだ。
悲鳴の聞こえた方を見ると検査待ちしている人達の長い列の後方で男性が倒れている。
顔色が凄く悪い。
体は小刻みに震えている。
楠木「くそッ!!もう重度感染者が出たか!予想より早いな…」
そういうと楠木は銃を持った男達に指示を出した。
「今すぐ離れて!」
銃を持った男の1人が銃を構えながら近づいて行く。男性の横につくと銃を頭に向け引き金に指をやった。
「何するの!やめて!」
女性が叫び銃を持った男に詰め寄った。
「私の夫よ!」
泣きそうになりながら制止した。
楠木「おい!早く済ませ!ここもそろそろヤバい!避難するぞ!」
焦った様子で楠木はブリーフケースに書類などを入れている。
「避難するだぁ!?俺達はここまで避難してきたんだぞ!俺達を置いていく気か!?」
近くにいた男性が楠木に詰め寄ると他の男性達も一気に詰め寄った。
その場は暴動のように罵声やら泣き叫び助けを求める声が聞こえる。
楠木「ぇぇい、うるさい!」
『パーン!!』
楠木はポケットから拳銃を取り出すと発砲し辺りは静まる。
皆がその様子に気を取られていると倒れていた男性がムクッと起き上がった。
「あなた、大丈夫?」
立ち上がったが顔色が悪い。
男性はそのまま女性にもたれかかった…
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