壊れていく家と裏切り

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中学に入ってお父さんとお母さんの関係は大きく変わった。  お父さんは仕事に行かなくなり毎日昼間からお酒を飲んでいた。  お母さんは働くようお父さんに頼んだ。  しかしお父さんは働く様子は全くなかった。  仕方なくお母さんは朝から晩まで仕事をして生活を支えていた。  身も心も疲れ切っていたお母さんはとうとうお父さんに怒鳴りつけた。  その瞬間お父さんは手に持っていたお酒の入ったグラスをお母さん目がけて投げた。  グラスはお母さんの頭に当たった。  スーッと血が流れてきた。  『お母さん!大丈夫?』 お母さんの肩に手をかけた時私の手を払いのけた。  『お母さん?』 『あんたが悪いのよ。全部あんたが悪いのよ!!』 すごい剣幕で睨み付けてきた。
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