❤ story No.1

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あの夜以来 平穏な日々が続いていた 自然とヒロに手を挙げる事は少なくなっていった ふざけて軽く叩く事はあっても、本気でヒロを殴る事はなくなった あの夜 ヒロが私を優しく包んでくれてから 「愛してる」と愛を囁いてくれてから 今思えば、私はただヒロに愛されたかっただけなのかもしれない どうしようもない不安を何かにぶつけたかった ヒロを好きになればなる程、募る不安 私がヒロの愛を確かめる術は、ヒロを傷つける事でしかできなかった それがどれだけ馬鹿げた行為だとしても 私にはそれが全てだった 私がヒロを好きな気持ちと、ヒロが私を好きな気持ちが釣り合わない様な気がして けれどヒロの愛の深さを知った今 もう私にはそんな行為無意味だった
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