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その瞬間
ーーードクン
そんなヒロの顔を見て、私の心臓は高鳴った
今までに感じた事のない感情
私の中に芽生えた狂気
けれど私はまだこの時
その存在に気付いていなかった
それから
私はヒロに手を挙げるようになった
約束の時間にヒロが遅れた時
ヒロの頬を思い切りひっぱたいた
映画を見に言った時
見たい映画が違い口論になり
ヒロの背中にグーでパンチを入れた
けれどヒロは怒らない
「お前なぁ。
やりすぎだろ!」
苦笑いしながら許してくれる
お前という言葉に腹が立った
さらに顔面にパンチした
「イッター」
「お前って呼ばないで!!」
「ゴメンナサイ」
ヒロのそんな態度が益々私をエスカレートさせていく
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