❤ story No.1

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時計を見ると11時になる所だった もう一度携帯に電話した やっぱり出ない 「何かあったのかな?」 「事故とか?」 「まさか浮気?」 心配と不安で胸が締め付けられた テレビの音が雑音の様に響く部屋の中 ただじっとヒロの帰りを待った ガチャンーー ドアの開く音がした 慌てて玄関まで行く 「ただいま! 遅くなってごめん」 申し訳なさそうにヒロが言った 「帰りにさぁ。 本屋に寄ったら先輩に会っちゃって」 ヒロの顔を見た瞬間 さっきまでの心配や不安は吹き飛び、怒りだけがフツフツと湧き上がってきた 「ほら、これ! 美香の好きなチーズケーキ買ってきたから一緒に」 ーーーバチンッ!! ヒロが最後まで言い終わる前に、気が付けば私は思いっ切りヒロの頬をビンタしていた ヒロの腕を掴み、部屋の中まで引っ張って行くと床に押し倒した
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