夢の終わり

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目を覚ます 俺は泣いていた 絶望と悲しみから 何かに胸をきつく掴まれたようで 苦しくて 痛くて 悲しくて 自分の胸に手をあてる その瞬間 トクン 俺は彼女の正体がわかり 余計、涙を流した 初恋が実らないのだ もう彼女に会えない あの美しいメロディは もう 聞こえない 誰も端っこで泣かないようにと 君は地球を丸くしたんだろ だけど君がいないと僕は 端っこ探して 泣く 泣く 誰も命無駄にしないようにと 君は命に終わりつくったよ 君に会いたいとただ息を止め待つ 息が続かないからこそ 俺は君に会えた あの瞬間だけ 君はそばにいた あの瞬間以外では 俺は夢でしか出会えない だから俺は 息を止めるよ 心臓が急かされたように脈打つ 僕はその隣りの心に手を伸ばした ゆっくり開くと 君がいた 左心房に君がいるなら 問題はない ない ないよね? 君はずっとそばにいたんだよ 姿なくてもそばにいたんだよ 見えるための姿じゃないんだよ 君はずっといたんだ
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