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他の机全てが二つで一組な中でその机だけがひとつ。
どうにも違和感があるはずなのに、存在感が無い。
二週間ほど通っていたのに気付かなかったほどだ。
この席は誰の席なのか。
欠席者を朝に担任が言っていただろうか。
かばんが机の横に無いことからして、欠席で間違い無いだろう。
僕の席は廊下側の一番前の席なため、こんな一番後ろにある席に気付かなくて当然なのかもしれない。
ふと、教卓に貼ってある座席表を思い出した。
座席表を見ればこの席が誰の席なのか分かるだろう。
しかし、未だにクラスメイトの名前をひとりもフルで言うことの出来ない僕は当然名前と顔が一致するはずがない。だから撮影の日に休んだひとがこの席のひとなのかどうかは結局分からないだろう。
しかし、気になるものは気になるのだ。
休み時間にこんなに無駄にひとりであれこれ考える僕は、一体なんなのだろう。
休み時間の使い方はもう少し検討すべきだ。
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