竹撮物語

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昔、ある処に竹撮りの翁という者がおりました。 翁は竹を撮り、写真を売ることで生計を成り立てていました。 ある日、翁は山へ竹撮りに行きました。 竹林の中へ入り、暫くカシヤカシャとシャッター音を響かせ竹を撮っていると、あらまぁ。竹林の中に1つだけ金色に輝いている物があるではありませんか。 「何じゃあれは!?…疲れておるのかのぅ。帰ったら医者に行かんとかのぉぉ…」 などと言いつつ、翁はその光輝く竹によぼよぼと近付いて行きました。 「おぉ…!素晴らしいのぉ!!これを撮ればラム肉のソテーが食べられるほど大儲けできるかの?」 何でチョイスがラム肉のソテーなのでしょうね。 翁は自慢のカメラを構え、シャッターを切りました。
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