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雪晴「♪、♪」
じっとりした暑さが続く中でも、今日は特別な日だ。
伊月クンとお祭り~♪
鏡を見ながら深い緑色の浴衣を着る。
雪晴、今度の祭りに浴衣 着てよ。見てぇから。
雪晴「…伊月君も着て来るのかな?」
本を見ながらなんとか着付けをして、首を傾げた。
まあ、いっか。
しっかりと準備して、待ち合わせ場所に向かう。
雪晴「伊月君!」
伊月「よう」
待ち合わせ場所に行くと、浴衣を着て既に待っていた。
伊月「…なんで、女物じゃねぇの?」
普通に可愛いけど。
雪晴「!?//お、女物な訳ないだろ!!//」
当たり前のように言う伊月に、真っ赤になる。
雪晴「//…」
ちらっと見ると、紺色の浴衣を着崩し、いつもワックスで立ててる髪は下ろしていた。
///…悔しいけど、カッコイイ。
伊月「雪晴、ちっちぇえ祭りだけど花火あるから」
すまなそうに言って、頭を掻く。
雪晴「ううん。大丈夫」
教師と生徒という立場なだけに、見つからないように会うしかなかった。
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