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それでも会えるのには変わりはなくて、楽しい時を一緒に過ごせるのは嬉しかった。
伊月「じゃー行こ」
雪晴「うん」
からころと下駄を鳴らしながら、太鼓の音が鳴る祭りに向かう。
雪晴「ひといっぱいだね」
屋台が並び、ガヤガヤと賑わう通りに、少しわくわくして巾着をぷらぷらさせた。
伊月「まあな。ぁ、あっちで神輿やってる」
笛の音、お囃子の声が周りに響く。
雪晴「見るものがたくさんあるね♪」
嬉しそうに笑い、キョロキョロした。
雪晴「あ、ちょっと待ってて」
からころと人混みに消えるが、すぐに戻ってくる。
伊月「雪晴?」
雪晴「かき氷♪クレープも買って来ちゃった❤」
…クレープって。なんか予想通りだな…
頭をよしよしと撫でて、かき氷を口に運んだ。
雪晴「いちご味で良かった?」
歩きながらクレープを頬張り、ちらりと覗く。
伊月「うん。サンキュー」
ザクザクと氷を刺し、また頭を撫でた。
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