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会社の帰り道、車のテレビを見ていたらアルプスの少女ハイジの再放送がやっていた。
ハイジがクララのいる家に住みはじめたころみたいです。
ハイジが窓の外を見て、山に帰りたいと言い出した時のクララの見事な引き止め策に驚いた。
記憶たよりなので多少あいまいですがだいたいこんな内容でした。
クララ
「山に…帰りたいの?」
うなずくハイジ
クララ
「そう…残念ね…いいわ…ロッテンマイヤーさんに言ってきてあげる。」
ここで終わればいいものをここからが見事でした。
「せっかくいいお友達が出来たと思ったのに…残念だわ。ママは小さい頃に、仕事で死んじゃってパパはいっつも仕事でパリ。」
いきなり暗い話を挿入。
さらに続きます
「またひとりぼっちかぁ…でも、もう慣れちゃったから平気。そうよね。ハイジにはここが退屈で退屈でたまらないのよね?」
とうとうハイジを攻めはじめました。
「仕方ないわね…いいわ…
ロッテンマイヤーさんに言ってくる」
↑二度目です。
しかも全部ハイジに聞こえるように大声で。
ねちねちした攻め方にさすがにハイジも空気を察しました。
部屋を出ていこうとするクララを引き止めるハイジ。おそらくここで止めなかったらクララは
「はぁ…また…ひとりぼっちかぁ…パパもママもいないしなぁ…じゃあロッテンマイヤーさんに言ってくるわね…」
くらい言ったでしょう。
ハイジも言いくるめられたのが悔しかったのか
「わたし、帰らない!おじいさんとペーターにたくさんのパイプとパンを持っていくって約束したの!」
と意味のわからない理由をつけてました。
お前ら素直に言えっての
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