第二章

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「えぇいどいつもこいつも面倒な…!!」 隊長は肩を怒らせながら街中を闊歩した。彼の体格が辺りを行き交う人々より一回り大きいこともあってか、すれ違う人々は隊長と目を合わせようとはしなかった。 要するにでかい隊長は怖いのだ。 しばらく探した後、隊長はようやく青年を見付けることに成功。穏やかに歩み寄った。 「隊長~!!やっと追い付きましたよぉ~」 三等兵が後ろから駆け寄り、抱き付く。 「それ俺じゃなくてカーネル・サンダース像」 「あれっ?」 白いスーツに眼鏡、そしてステッキを備えた品の良いお爺さんの人形に抱き付いていた三等兵。 青年はその人形が置かれているファーストフード店の自動ドアと格闘していたのだ。
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