第二章

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「なぁ、このドア開かないんだが」 「そこにボタンあるだろうが。つか勝手に動くなボケ!」 隊長は青年の襟首を掴み、引きずってそのファーストフード店から離れる。三等兵も慌てて隊長に続いた。 「カーネル・サンダース像は置いてこい」 「あ、はい」 しばらく歩いた所で青年が口を開いた。 「なぁ腹減らね?」 「減らん」 「ほら腹の虫が鳴いてる」 「鳴いてない」 「ほらコンビニあるじゃん。何か買って食おうぜぇ~!!」 「あっコラ!!」 青年は隊長の手を振りほどき、コンビニへと駆け込んだ。 「やれやれ…」 隊長も渋々、従った。
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