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せーちゃんもついてきてくれた。流石お人好し。
公園で、けーちゃんの言っていた少年を探してみる。
公園では子供達が楽しげに笑っていた。
緑も多く、よく整備された公園。春には花でいっぱいになる。
そういえば、3人でここでお花見したなぁとか思っていたら
「あれ、違うやろか」
せーちゃんが少年を見つけたようだ。私も少年を見た。
うわ、美少年だ。ものすごい美人さん!ハーフかな?目が蒼い。長いまつ毛に、フランス人形を思わせるほど整った顔…けーちゃん、意外と面食いだったのかしら…と私は関係ないことを考えた。
私達が少年をみつめているとなぜか少年はこちらに近づいてきた。
うっ、私よりちょっとだけど背が高い。年下さんなのにー。とか思っていたら、少年はにこやかに私達に話しかけてきた。
「あの、啓さん。加賀見啓さんの、お友達の方ですよね」
正直、話が早くて助かった。どう切り出したものかと思っていたから。
何故私達を知ってたかは正直疑問だったけど、それよりもけーちゃんの事を伝えるべきだと判断した。
私はけーちゃんの彼への想いは隠しながら、きっと元気になるから、少年から会いに行って欲しいことを伝えた。
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