126人が本棚に入れています
本棚に追加
そしてそれから、彼と語り合った。
最終的にかなり意気投合し、ばかやろーとか叫んでいた記憶がある。近隣の住民に相当迷惑だったかも…
かなり遅くなってしまい、お開きかな、というところで、重大なことに気がついた。
「俺は、加賀見啓。君は?」
「僕のことは、イチって呼んで下さい。友達とかもそう呼んでいます。今、花の高校生です。啓さん、とお呼びしてもよいでしょうか?それと、携帯持っていますか?良ければまた、話しましょう」
これが、彼と俺との出会いだった。この出会いが無ければ、きっと今の俺はいないだろう。俺は変われなかっただろう。同じ過ちを何度も繰り返して、燻っていたに違いない。
それから、お互いメールアドレスを交換した。
最初のコメントを投稿しよう!