久しぶりの悪夢だわ。

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「早く…ぅっ」 「お前最高だな。…よっと。」 ブチッ。ドサッ!! 「痛っ゙!!」 少年が縄を切ると、重力に従って 寝留の体は逆さ吊りから解放 されて地面に激突した。 少年が大爆笑しているのが 聞こえる。 「あははははっ!!!やっぱ最高!! 人が落ちるのって何でこんなに 面白いんだろなー!」 相変わらずのサド的発言だ。 寝留は気持ち悪さで起きる気に ならないので首だけ動かして 振り返る。 そこには 藍色の中国服を身に纏い、 サラッサラ…ホントにサラッサラ の短めな髪のそれなりに美形の 少年が寝留を見て腹を抱えて 大爆笑している。 残念ながら美形が大嫌いな 寝留は、先程までの恨みやら 何やらを込め少年を軽く睨んだ。 …だが悲しい事に、やはり目が 数ミリしか開いてないので 効果は全くない… と言うか少年は睨まれているとも 気付かなかった。
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