久しぶりの悪夢だわ。

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「ふぅ…面白かった。てか、 お前名前は?」 ひとしきり笑うと少年…もとい ドS野郎は寝留に聞いた。 「えー…君こそ誰さ。」 「お前奴隷の癖に 俺に質問する気か?」 こいつ…うざいわ。 てか面倒。 早く夢覚めないかな… と思いながら寝留は渋々答えた。 思いっきり眉間に皺を寄せて。 「…寝留。」 「フルネーム。それと敬語で。」 「……出雲[いづも]寝留。」 敬語は無理だった。 今まで出会った事のない この種類の人間に 温厚…と言うか細かい事を 気にしない性格の寝留も いい加減キレそうだったからだ。 「いづもねる? なんかだりぃ名前だな。」 まぁ…だいたいの人がそう言う。 自分でも思うし。 黙っているとドS野郎は また人の悪そうな笑みを浮かべて 言った。 「まぁいいや。俺の名前は 佐渡大地[さどおおぢ]だ。」 「…サド王子?」 「違う、おおぢだ。 この国の王子やってる。」 まぎらわしい。 そしてややこしい。 …同じような意味だけど。
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